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鬼縄のSM blog(FC2改)

鬼縄のSMブログです。淫靡な妄想の世界を彷徨っています。

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詫び状

彩から俺に詫び状が届いた。
彩を心配するあまり、奴隷達が、先走った行動をしたらしい。
彩の詫び状の詳細は省くが、もうすぐ彩は結婚するらしい事も書かれていた。きっとどこかの御曹司と結婚するのだろう。
彩と出会ってからの5年を振り返ると、祝福と悪意が沸き立った。しかし、今は彩の幸せを祈りたい。彩は幸せになるべき女なのだから。

彩のメールの最後にはこう書かれていた。
「この世で一番欲しいものは手に入らない。貴方も私も…。」

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| 彩の場合 | 12:26 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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彩の謀略?

ここ一週間で、車にひかれそうになった事が数回…。
彩の奴隷達からいとも丁寧で、脅しに満ちたメールが俺の所に届くようになった。彩が指示した事かどうかは俺には分からない…。

彩が家庭の事情から、知識と経験の無いSM界でのバックアップを俺に依頼してきた事は事実だ。しかし、少なくとも俺の知っている彩は、他人の権力や地位を使って自分を守ろうとする女ではない。いつもあの女は人を頼らない。

最初の頃は、彩は俺にSとしての手ほどきを受けてはいたが…、俺の知らない所でSMの経験値を積んでいた。俺のネットワークで知人から連絡があり分かった事だが、彩はかなり危険と言われるSMサークルに単身で乗り込んでいたりもしたのだ。
その時の彩は鬼縄の名前など一切口にせず、何の後ろ盾もない一般として参加し、それなりの地位と待遇を確立したらしい…。そういった逸話は話せばいくらでも出てくる。

俺は彩が人をあてにする姿を見た事がないのだ。
そんな彩が人を使って俺を殺そうとするだろうか?。
まぁ、もうそんな事はどうでも良いか…。俺の命もあと何日続くか分からないからな。どうせ殺されるならば彩の手で殺されたいものだ…。

| 彩の場合 | 02:25 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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彩の泣き言

……。鬼縄さん、あの物語、次回作を書いたら少し休止して頂けませんこと?。物語なのは理解しておりますけれど、私、羞恥心が高いので、非常に恥ずかしいのですわ…。


彩から私的なメールをもらった。
「物語」が物語ではなくなってきたのか。

そもそも彩の体は1ヶ月に一度はビジネス報酬としてSプレイをさせてもらっているが、心情的には彩は俺のことを小馬鹿にしている。教養もプライドもセンスも無い、見てくれも悪い俺を見下しているのだ。
彩のM奴隷を見れば、彩が高級志向、セレブ指向というのが良く分かる。彩の奴隷は、政治家、弁護士、医者、大学教授、会社の経営者などで占められている。彩の1回のプレイ代は経費を除いて50万円以上だ。プレイ代とは別に150万円の宝石をプレゼントした者もいる。プレイは必ず一流ホテルのスイートを要求する。100万円出すからと言うM奴隷を、地位が低いからという理由で断るほどだ。金だけでは動かない。地位だけでも動かない。もちろん心だけでも動かない。

そんな彩が私の言うことを聞くのは、彼女をそういうセレブが満足するSに、私が育てたことに関する恩義(そう彩の弱点の1つに、プライドが高いということと、「義理堅い」というのがある。)と、恥ずかしい写真を俺が握っているということがあるのだ。
だから彩のポリシーに反する地位も無い、名誉も無い、もちろん金も心も無い俺の要求に応じざるを得ないのだ。しかしそれは仕方なくである。
俺にしてみれば、そういうSにしてあげたのは誰なんだ。と言う思いがある。SM BOOKの鬼縄が後ろ盾になっているからこそではないのか。という思いがある。

そうは言われても、こちらもビジネスですからねぇ…。何か魅力的な交換条件があれば休止しても構いませんよ。ふふふ。


彩が泣き言を言ってくれば、俺にとっては好都合だ。あらたな交換条件を突きつけることが出来るからな。
この交渉が成立するまで、しばらく「物語」の方は、事実を暴露せずにおいてやろう。
ふふふふ。。。。。

| 彩の場合 | 08:09 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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汗に濡れる彩。

「うぅぅぅぅ....」
「くぅぅぅぅ....」

彩のいいところは、いくことに抵抗感をもっていることだ。いかされることに屈辱感を抱く。好きでもない男にいかされることなど、彩のプライドからすればもってのほかのことだ。
痒みを和らげる為にバイブを挿入することを許せば、もっとも迎えてはならない状況に追い込まれてしまう。なんとしてもこの痒みに耐えきらねばならないのだ。
俺は彩のこのプライドを最大限利用することで、愉悦の時を長く楽しむことが出来る。彩にいくことへの極度の抵抗感がなければ、この責めはなんとも味気ないものになってしまったことだろう。

しかし私にとっては幸いなことに、彩にとっては不運なことに、彩はいかされることを許してはならない屈辱だと思っている。
ふふふ。。。。
だから彩は耐えるのである。

彩は全身をぬめぬめした汗に濡らして悶え耐えている。
普段は近寄りがたい気品と清楚さで身を包んでいるが、全身から汗を噴き出している姿は別の意味で美しい。汗で濡れた彩は普段の姿からは想像もできないほど、なんとも野生的で女の色香をこれでもかというようにムンムンとした匂いと共に私を欲情させてくれるのだ。この姿を見られるだけで、もう死んでもいいとさえ思ってしまうほどなのだ。

私は筆で彩の体を刺激する。痒みに加えて今度はおぞましくも欲情をさそうなんともいえない甘美な刺激が彩を襲う。
筆を首筋から脇の下。それから痒み薬を塗ってある乳首へと這わす。
これを繰り返すといくら強情な彩でも、私の目にもはっきりわかるような体の変化が起こる。その証拠に秘部からは汗とは違ういやらしい蜜が滴るのが見て取れる。
口では言わないが明らかに彩は感じている。痒みに加えてさわさわとした甘美な刺激は彩の理性を崩すのに充分であった。

そして俺は筆を蜜を滴らせている秘部へと這わせていく。筆が秘部をなぞるといっそう蜜を溢れさせる。筆が行き来するたびにそこがひくひくと痙攣をはじめる。彩の理性とは別に、彩の体はそこに挿入されるモノを欲しているのだ。

私は鞄から彩の最も嫌うモノをとりだすのだった。

| 彩の場合 | 03:05 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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羽根と筆...。更に...

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私に憎いことを言った彩に対してもう少し隠微な責めを加えてあげよう。
今、痒みと闘っている彩に痒みを助長する、筆や羽根によるなんともいえない隠微な刺激を加えると、彩はどんな反応を示すだろうか。
ふふふ。。。。

痒いところを掻くと更に痒くなるということを経験している諸氏も多いと思う。彩の痒みは媚薬によるもので、虫刺されなどの痒みとは違うから掻くのではなく、筆や羽根のさわさわした刺激を加えれば、媚薬の痒みも助長されるだろう。痒みとくすぐったい感覚が織り交ざればなんともいやらしい刺激を彩に与えることが出来ると言うものだ。
更に筆に液体を含ませて彩の肌に這わせれば、その感触はまるで舌で舐められるようなおぞましい感触と似たようなものになる。
舌を這わされる感触がおぞましいと感じるから、俺に舌を這わせることを拒否したのだ。ならば、俺の舌でなければいいというわけだ。液体を含ませた筆先は、舌が這う感触と同じなのだよ。
更に、含ませる液体は水などではなく、茶色の小瓶に入っている、痒みを与えるこの媚薬にしてやるのだ。そうすれば更に効果が長引くし、一石二鳥とはこのことだ。

そろそろ媚薬の効果も薄れた頃合だし、このまま彩に耐えられてもつまらんからな。
ふふふふ。。。。。
なんとしても彩には屈辱の懇願をさせなければ俺の気が済まないのだ。

私は数本の筆と数種類の羽根を用意した。
数々の筆や羽根で彩を責めていたぶり、最後に媚薬を含ませた筆で更に責めてやろう。きっと痒みが再びきつくなったら、忍耐強い彩でも絶望感を味わうことだろうよ。
その時、痒みを和らげる道具も用意してあるのだから。。。。。

| 彩の場合 | 04:52 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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隠微な時間



「うっ.....。。っ」
あ、ぁぁっ....。」

ふふふふ。。。。
そろそろ限界の時が近づいてきたようだ。。。

俺は、秘部を曝け出すように開脚に縛られ、体全身に汗を噴き出して痒みに悶え、耐えている彩の姿を欲情をそそられながら眺めていた。俺はただ眺めているだけで、何もしない。
何もしないことが彩を責めることになるのだ。

そもそもこういう責めを思いついたのは、彩が俺に言った言葉が災いしているのだ。

「鬼縄さん。私はあなたにあの恥ずかしい写真を卑怯にも隠し撮られ、それをあなたに握られているから、仕方なくあなたのご要望に従っているだけですわ。それと鬼縄さんには、Sとして育てていただいた多少の恩義を感じているから、私も目を瞑って、あなたのそのいやらしい嗜好のお相手をしているのです。だから必要以上に私の体に触れないでいただきたいの。私にその汚らわしい指や舌を這わすなどもっての外ですわ。」

こういう憎い事を私に言えばどうなるか。彩は今、身をもって味わっている。
だから私は彩の体に触れないで眺めているだけなのだ。必要以上に体に触れないのは彩のご要望だ。
何もしないことが、この責めの場合最も有効になる。

彩も自らこの痒みを和らげてくれるよう、私に懇願など、彼女のプライドから出来まい。そのプライドこそが私を長時間楽しませてくれ、彩を苦しませるのではあるのだが。。
しかし、痛みや熱さにはそこそこ耐えられるものだが、この痒みという刺激には弱いものだ。
その昔、足抜けした女郎に、全身に酒を塗り、竹薮などに素っ裸に縛り付けて一晩放置したというような折檻が実際にあったそうである。蚊に刺されたその痒みは相当なものであったそうである。
そこまでひどい責めではないが、私の手の中の茶色の小瓶に入っている媚薬も、塗布した部位を痒くするのである。
彩の秘部と両の乳首にこの薬を指を触れないように塗るには、私の好きな筆で塗るしかあるまい。

この媚薬がおこす痒みを取るには何を求めなければならないかを彩は充分承知している。承知しているだけに彩は私にそれを頼むことが出来ないのだ。

ふふふ。。。。

私は何もしない。部屋には隠微な時間がただ流れていくだけである。
私はその時間を薬の効力が切れるまで楽しむことが出来るのだった。

| 彩の場合 | 11:26 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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彩の弱点


そしてあれ以来、このレストランで彩と共に食事をするのは二度目のことだ。
粗野な私がエレガントで美しい彩をエスコートするのは、誰の目にも不釣合いなカップルと映るだろう。
凛とした立ち振る舞い。高級レストランに入っても気後れする様子など微塵にも見せない彩の態度は、前の時と全く変わっていない。

ここまでは前と変わらない。。。。
彩のワンピースの下で、電動リモコンバイブが2つの穴を埋めていること以外は・・・・・。。
俺は、彩に受けたあの侮蔑を忘れてはいない。
取り澄ました顔で、俺のディナーでの態度に席を立ち、俺を馬鹿にしたことを私がそのままにするわけがないのだ。同じ場所で、彩に恥をかかせねば俺の気持ちが治まらないのさ。。
ふふふ。。。。。


彩は出迎えのギャルソンにいつものように微笑みはしたが、内心体裁を整えようと必死だった。
女の最も恥かしい2つの穴にリモコンバイブを装着されていることなど、おくびにも誰にも悟られてはならぬのだ。こんな卑劣な責めに負けるわけにはいかなかった。

プライドが高いということは、逆に致命的な弱みとなる。プライドを棄てればどんなに楽になることか。
気位の高い女ほど、責めには耐えてくれるものだ。私にとって彩は恰好の獲物であった。あっさり俺の軍門に下るような女であれば、俺はここまで執着しなかっただろう。しかし彩にはそれができない。出来ないからこそ俺は彩に執着するのだ。
このパラドックスに彩は気付かない。そこが彩の弱点なのさ。。。

私は彩にリモコンバイブを宅配便で送っていたのだ。もし装着せずに来たなら、という脅し文句を添えてね。

彩は気がきではなかった。リモコンバイブが送られてきた時点で、鬼縄の目論みは充分察知していたが、写真という決定的弱みを握られている以上、それを拒むことは出来なかった。
彩に出来ることは、このリモコンバイブの効果に耐えることだけだったのだ。しかし彩も生身の女である。果たしてリモコンバイブの刺激に耐え抜くことが出来るであろうか。彩自身、その自信はなかった。
鬼縄という男は何を思いつくかわからない男だ。女を責める事に関しては天才的な男だ。彩は充分それを身をもって経験している。リモコンバイブをより有効に使われるだろう。そんな恐怖に彩は苛まれるのだった。

彩はテーブルまでの道のりを長く感じていた。この男がいつリモコンのスイッチを入れるだろうか。スイッチを入れられた時、私は平静に振舞えるだろうか。周囲に絶対に気付かれてはならぬのだ。
そんな思いで彩は、ギャルソンの案内に従って、テーブルまでの道を歩むのであった。

| 彩の場合 | 05:17 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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一流。。。



彩は絶望感に気を失いそうになりながらも、途切れ途切れに答えた。

「あぁ・・・・。。
わ、わか・・・りま・・した・・・
な、・・なんとか・・・・・21日に・・・・・都合をつけますわ。」

私にとっては、この彩の切ない声で仕方なく、私の申し入れに応諾する彩の返答は美しい調べのように、耳に心地よく聞こえるのだった。
どうせ、当初の予定は彼女のフィアンセとでも逢瀬を重ねる日であったのだろう。
心待ちしていたであろうフィアンセとのその日と、おぞましい私からの誘いの日とが重なってしまうのも皮肉な話だ。美しく正しいものは、邪悪なものの前にはなんとも無力であろうか。彩はフィアンセとの逢瀬をキャンセルをして、私の前に立つことを選ばなければならないのだ。
そもそも偶然とはいえ、幸せな日とおぞましい日が重なること自体に彩にはつきがなく、私に運の風もなびいているという事なのだ。
ふふふ。。。。。


私は彩を高級レストランに誘うことにした。
この彩という女は、俺が好む大衆的情緒のある店よりも、品のある一流レストランのほうが似合う女なのだ。そして生意気にも、俺が好む大衆的情緒を蔑むようなところがあるのだ。
おちぶれたとはいえ、彩には生まれ育った環境に培われた品だけはいまだに備わっている。そしてそれを崩すということがないのである。だからこそ私に執着されることになったのだが、私の責めを受けてもそれが崩れるということがないのである。羞恥に悶え、悦楽に身を苛まれても、その部屋を出るときには何もなかったかのように、取り澄ました品のある美しい顔に戻るのである。
そして、私には一度たりとも目を合わせることなく、自分を責めた私などはそこに存在していないかのように毅然とした態度で私の前から去っていくのである。

私としてもひとりではなんとも不似合いな高級レストランでも、彩と一緒だとそれなりに振舞えるから不思議だ。エレガントな彩をエスコートできることは、俺の楽しみでもある。
今回選んだレストランは、彩がまだ写真を撮られていることを知らなかった時に、一度一緒に来たことがある。一緒に来たというよりは、彩に連れて来られたといったほうが正しいかもしれない。この知る人ぞ知る会員制の高級レストランに入る勇気を私はそれまで持ち合わせていなかったのであるから。
重厚な門構え、かしこまったギャルソンの出迎え、エントランスからテーブルまでのヨーロピアンクラシカルな長い通路、どれをとっても私を畏敬させるのに充分だった。
そして彩は私と違って、その舞台に立って当然という風情なのだ。いや、その中にあってもひときわ目立ち、他の客を見回しても彩に勝る美しさを持った女性客はいなかった。
カチカチのマナーでかたぐるしさや野暮ったさを感じさせることもなく、適度に崩しながらも品格がある身のこなし。俺がこんな素晴らしい女と供にディナーの時間を過ごせるとは夢にも思わなかったことだ。

彩という女は、なんでも一流を好む。フィアンセにしても、友人にしても、みなその分野では一流なのだ。面白いことだが「奴隷」を選ぶにもその気質が表れる。彩の「奴隷」達は、表の社会ではそれぞれ尊敬を集める地位のある立派な紳士であるらしいのだ。
しかし彩の一流好みは、彼女に最大の難儀をももたらした。それはSMを利用するに当たって、私を選んだことだ。私をSMでは一流の男と見込んで、そのバックアップを依頼したのだ。そのおかげで災いも一流のものとなった。ある意味、その選択は正しかったとも言える。一流の屈辱や恥辱を味わえるのだからね。。
ふふふふ。。。。。

さて前回のディナーの話に戻ろう。
彩とディナーを供に出来た感動や、ワインの上質な味も手伝ってか、私はひとり上機嫌になり、このレストランでは不似合いな大きな声で話をしたようだ。大衆酒場では何の不都合もない声だが、このレストランではふさわしくなかったのであろう。
この時は、彩も何度か困ったような視線を私に向けたのだった。
作法をわきまえない私は、そんな彩に構わず話を続けた。今思えば私は気が付かなかったが、周りのテーブルからも怪訝な目で見られていたのかもしれない。

彩は突然席を立った。

「失礼するわ!」

俺は何がおきたのか、一瞬分からずにチェックを済ませ彩の後を追った。
「突然にどうしたのですか?」
と、聞いた私に彩は不機嫌な口調でこう言った。

「鬼縄さん!
私と食事をなさるのなら、最低限のTPOぐらいはわきまえて下さいな。
あなたの態度は周囲の方々にご迷惑ですわよ。」

今回彩を誘ったレストランは、そんな思い出のある場所なのである。。。。

| 彩の場合 | 02:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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絶望の日々

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彩の恥かしい写真をネタに彩を脅し、1ヶ月に1度彩を呼び出す愉悦を私は楽しむことが出来る。それというのもこの写真があるからである。この彩の痴態を写した写真を彼女の妹に見せたらどうなるであろうか。何も知らない彩のフィアンセに送りつけたらどうなるであろうか。
そんなことは彩が一番良く知っているはずである。
ふふふ。。。。。

「もしもし。。
彩さん?
今月は21日でいかがですかな?」

電話の向こうで彩が息を呑むのが手に取るように分かる・・・・・。。。
プライドの高い美しい女をいたぶるのは楽しいものだ。

「そ、その日は予定がはいっているのです・・・・・・」

案の定、彩は何とか私の申し入れを先に延ばそうとする。私と会ったならどのようなことになるかを、彩は充分承知しているから、この抵抗は当然と言えば当然の反応だ。しかしなんともはかない抵抗だこと。なにしろ私の手元には写真があるのだ。彩もこの事実を無視することは出来ない。私に逆らえばどのようなことになるかは、彩が一番承知しているのだ。
この写真が私の手元にある限り、彩は私に逆らうことは出来ないのだ。

しかし、強引に予定を変更させても面白くない。それでは私の美学に反するというものだ。彩が自ら予定を変更して、私に会いに来させなければ情緒に欠けると言うものだ。
私はこれでも「美学」や「情緒」というものを大切にしている男なのだ。多分に勝手なものではあるがね。

「ふふふ。。。。
そうですか。。。。。。
ではいつなら彩さんのご都合がよろしいのかな?
言っておきますが、私にも都合というものがある。貴女の都合ばかりに合わせてはいられませんよ。
21日の彩さんの都合が悪ければ、私は妹さんとお食事をしてもいいのですよ。妹さんのご都合をお聞きしてみようかしらね。」

私は持ち前の執念深さと鋭い勘によって、彩の妹とフィアンセの職場を突き止めていたのだ。どういうわけかこの手の才能には長けている私なのだ。
人というものは、たわいのない会話の端々にヒントとなるキーワードを無意識に口にしてしまうものだ。その為に私は責める前に、獲物となる女を食事に誘うのである。その時は彩もまさかこんな事態になるとは思ってもいなかっただろうから気を緩めていたのだろう。


「あぁ・・・・・・・。」
何故こんなことになってしまったのだろうか。
鬼縄という男に何故関わってしまったのだろう・・・・。
鬼縄という男が、ここまで卑怯で卑劣だったと思わなかった己が彩は憎かった。
家族の窮地を救う為とはいえ、SMを利用しようとして、SMでは名が通っている鬼縄にその力を借りた自分が馬鹿だった。いくらかの鬼縄の気にいるプレイをこなせば、それでこの男とは縁が切れるはずだった。ここまで自分がしゃぶられるとは思ってもいなかった。一体いつまでこんな地獄のような日々を重ねなければならないのか。
彩は絶望感に、その場に座り込んでしまった。

「もしもし?彩さん?
どうなさったのかな?私は貴女のご都合をお聞きしているのですよ。。」

| 彩の場合 | 10:45 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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彩の窮地

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彩は自分の恥かしい写真を見せられて動揺を隠せなかった。
あの時のいやらしい、屈辱的な責めが脳裏によみがえってきたのだろう。
一度だけと思って受けたあの責めを再び受けなければならない状況を彩は思ってもいなかったのだ。
痛みや苦痛には立ち向かえるが、あの痒みに耐えることは至難の業だ。彩はそれを身をもって知っているのだ。
それに鬼縄という男は、痒みに悶える自分の姿をいやというほど楽しむに違いない。その間、あの痒みに狂わねばならないと思うと総身の毛が逆立つおぞましさを彩は感じていた。
この男は私が自ら屈辱的な恥かしい哀願をしなければ、おぞましい痒み地獄から解放してはくれないだろう。痒みに負けて哀願をせねばならないくやしさをまた味あわなければならない。この男が鞭でも使ってくれた方がどんなによいか。まだ苦痛に屈服する方が救われる。

この鬼縄の申し出を断わったら、この男はきっとこの写真を利用して私を窮地に立たせることをするだろう。顔まではっきり写っている恥かしい写真をネットで公開でもされたら、それこそ困る。
私を支えてくれている私の奴隷。。私の友人。それにSMをしていることを隠している私のフィアンセにも知られることなったら、それこそ家族をも巻き込む問題にまで発展しかねない。それは困る・・・・・。。それは困るのだ。。それだけは避けなければならない。

ふふふ。。。
彩さん。何を思案されているのですかな?
ところで彩さんには妹さんがいらっしゃいましたよね?
妹さんにこの写真を買っていただこうかな?
ふふふ。。。。。

なんということか。この鬼縄という男はどこまで卑劣なことを考えつくのだろうか。
彩に選択の余地は残されていなかった。

では部屋に参りましょうか。彩さん。
今日もこの媚薬を彩さんのために持参してきているのですよ。
ふふふ。。。。。

鬼縄は上着のポケットから、小さな茶色の小瓶を取り出して彩に見せるのだった。

| 彩の場合 | 09:20 | comments:11 | trackbacks:0 | TOP↑

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