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鬼縄のSM blog(FC2改)

鬼縄のSMブログです。淫靡な妄想の世界を彷徨っています。

2005年06月 | ARCHIVE-SELECT | 2005年08月

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彩の弱点


そしてあれ以来、このレストランで彩と共に食事をするのは二度目のことだ。
粗野な私がエレガントで美しい彩をエスコートするのは、誰の目にも不釣合いなカップルと映るだろう。
凛とした立ち振る舞い。高級レストランに入っても気後れする様子など微塵にも見せない彩の態度は、前の時と全く変わっていない。

ここまでは前と変わらない。。。。
彩のワンピースの下で、電動リモコンバイブが2つの穴を埋めていること以外は・・・・・。。
俺は、彩に受けたあの侮蔑を忘れてはいない。
取り澄ました顔で、俺のディナーでの態度に席を立ち、俺を馬鹿にしたことを私がそのままにするわけがないのだ。同じ場所で、彩に恥をかかせねば俺の気持ちが治まらないのさ。。
ふふふ。。。。。


彩は出迎えのギャルソンにいつものように微笑みはしたが、内心体裁を整えようと必死だった。
女の最も恥かしい2つの穴にリモコンバイブを装着されていることなど、おくびにも誰にも悟られてはならぬのだ。こんな卑劣な責めに負けるわけにはいかなかった。

プライドが高いということは、逆に致命的な弱みとなる。プライドを棄てればどんなに楽になることか。
気位の高い女ほど、責めには耐えてくれるものだ。私にとって彩は恰好の獲物であった。あっさり俺の軍門に下るような女であれば、俺はここまで執着しなかっただろう。しかし彩にはそれができない。出来ないからこそ俺は彩に執着するのだ。
このパラドックスに彩は気付かない。そこが彩の弱点なのさ。。。

私は彩にリモコンバイブを宅配便で送っていたのだ。もし装着せずに来たなら、という脅し文句を添えてね。

彩は気がきではなかった。リモコンバイブが送られてきた時点で、鬼縄の目論みは充分察知していたが、写真という決定的弱みを握られている以上、それを拒むことは出来なかった。
彩に出来ることは、このリモコンバイブの効果に耐えることだけだったのだ。しかし彩も生身の女である。果たしてリモコンバイブの刺激に耐え抜くことが出来るであろうか。彩自身、その自信はなかった。
鬼縄という男は何を思いつくかわからない男だ。女を責める事に関しては天才的な男だ。彩は充分それを身をもって経験している。リモコンバイブをより有効に使われるだろう。そんな恐怖に彩は苛まれるのだった。

彩はテーブルまでの道のりを長く感じていた。この男がいつリモコンのスイッチを入れるだろうか。スイッチを入れられた時、私は平静に振舞えるだろうか。周囲に絶対に気付かれてはならぬのだ。
そんな思いで彩は、ギャルソンの案内に従って、テーブルまでの道を歩むのであった。

| 彩の場合 | 05:17 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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女の性欲の複雑怪奇さ。

性発達過程に関して、女のほうが複雑で困難で、葛藤や混乱が多い。その為、女の子は女であることに不満を持ち、男に劣等感、あるいはその反動で敵意を抱く。男根を膣に入れたいという最初の性欲が女は挫折するといっても、性欲の根底としては存在し続けるので、男根リビドーは宙に舞い、女の性欲は複雑になる。

男の性欲がわかりやすいのは、ペニスを膣に入れ射精するという行為が種族保存の為に必要なので、文化が男の性欲をわかりやすく作ったからである。
それに比べ、性交は男が欲情すれば、女が拒否しない限り可能なので、種族保存の為には女の能動的性欲は必要ではなく、かえって邪魔なので文化になおざりにされたのではないか。文化は女にペニスを膣に入れられたいとか、膣にペニスを咥えこみたいという様な性欲を作るのに積極的ではなかったのであろう。女は自分の性欲を満足させることよりも男の性欲を刺激し、男を満足させる役割が強調されたのである。しかし女の性欲も全く無視することは出来ず、中途半端に扱われた為に訳の分からぬものに形作られた気がするのである。

D・ディナースタインの『性幻想と不安』によれば、女の性欲は最初の対象である母親を棄て、その形を変えて男に方向転換をせねばならない。つまりは母親を裏切る形となるので、女は男に性欲を持つことに多かれ少なかれ罪悪感を持ち、性欲を押さえつけようとするので、男の性欲に比べて女の性欲は弱いと思われる、あるいは見られるというのである。

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| 性的SM論 | 04:33 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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一流。。。



彩は絶望感に気を失いそうになりながらも、途切れ途切れに答えた。

「あぁ・・・・。。
わ、わか・・・りま・・した・・・
な、・・なんとか・・・・・21日に・・・・・都合をつけますわ。」

私にとっては、この彩の切ない声で仕方なく、私の申し入れに応諾する彩の返答は美しい調べのように、耳に心地よく聞こえるのだった。
どうせ、当初の予定は彼女のフィアンセとでも逢瀬を重ねる日であったのだろう。
心待ちしていたであろうフィアンセとのその日と、おぞましい私からの誘いの日とが重なってしまうのも皮肉な話だ。美しく正しいものは、邪悪なものの前にはなんとも無力であろうか。彩はフィアンセとの逢瀬をキャンセルをして、私の前に立つことを選ばなければならないのだ。
そもそも偶然とはいえ、幸せな日とおぞましい日が重なること自体に彩にはつきがなく、私に運の風もなびいているという事なのだ。
ふふふ。。。。。


私は彩を高級レストランに誘うことにした。
この彩という女は、俺が好む大衆的情緒のある店よりも、品のある一流レストランのほうが似合う女なのだ。そして生意気にも、俺が好む大衆的情緒を蔑むようなところがあるのだ。
おちぶれたとはいえ、彩には生まれ育った環境に培われた品だけはいまだに備わっている。そしてそれを崩すということがないのである。だからこそ私に執着されることになったのだが、私の責めを受けてもそれが崩れるということがないのである。羞恥に悶え、悦楽に身を苛まれても、その部屋を出るときには何もなかったかのように、取り澄ました品のある美しい顔に戻るのである。
そして、私には一度たりとも目を合わせることなく、自分を責めた私などはそこに存在していないかのように毅然とした態度で私の前から去っていくのである。

私としてもひとりではなんとも不似合いな高級レストランでも、彩と一緒だとそれなりに振舞えるから不思議だ。エレガントな彩をエスコートできることは、俺の楽しみでもある。
今回選んだレストランは、彩がまだ写真を撮られていることを知らなかった時に、一度一緒に来たことがある。一緒に来たというよりは、彩に連れて来られたといったほうが正しいかもしれない。この知る人ぞ知る会員制の高級レストランに入る勇気を私はそれまで持ち合わせていなかったのであるから。
重厚な門構え、かしこまったギャルソンの出迎え、エントランスからテーブルまでのヨーロピアンクラシカルな長い通路、どれをとっても私を畏敬させるのに充分だった。
そして彩は私と違って、その舞台に立って当然という風情なのだ。いや、その中にあってもひときわ目立ち、他の客を見回しても彩に勝る美しさを持った女性客はいなかった。
カチカチのマナーでかたぐるしさや野暮ったさを感じさせることもなく、適度に崩しながらも品格がある身のこなし。俺がこんな素晴らしい女と供にディナーの時間を過ごせるとは夢にも思わなかったことだ。

彩という女は、なんでも一流を好む。フィアンセにしても、友人にしても、みなその分野では一流なのだ。面白いことだが「奴隷」を選ぶにもその気質が表れる。彩の「奴隷」達は、表の社会ではそれぞれ尊敬を集める地位のある立派な紳士であるらしいのだ。
しかし彩の一流好みは、彼女に最大の難儀をももたらした。それはSMを利用するに当たって、私を選んだことだ。私をSMでは一流の男と見込んで、そのバックアップを依頼したのだ。そのおかげで災いも一流のものとなった。ある意味、その選択は正しかったとも言える。一流の屈辱や恥辱を味わえるのだからね。。
ふふふふ。。。。。

さて前回のディナーの話に戻ろう。
彩とディナーを供に出来た感動や、ワインの上質な味も手伝ってか、私はひとり上機嫌になり、このレストランでは不似合いな大きな声で話をしたようだ。大衆酒場では何の不都合もない声だが、このレストランではふさわしくなかったのであろう。
この時は、彩も何度か困ったような視線を私に向けたのだった。
作法をわきまえない私は、そんな彩に構わず話を続けた。今思えば私は気が付かなかったが、周りのテーブルからも怪訝な目で見られていたのかもしれない。

彩は突然席を立った。

「失礼するわ!」

俺は何がおきたのか、一瞬分からずにチェックを済ませ彩の後を追った。
「突然にどうしたのですか?」
と、聞いた私に彩は不機嫌な口調でこう言った。

「鬼縄さん!
私と食事をなさるのなら、最低限のTPOぐらいはわきまえて下さいな。
あなたの態度は周囲の方々にご迷惑ですわよ。」

今回彩を誘ったレストランは、そんな思い出のある場所なのである。。。。

| 彩の場合 | 02:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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絶望の日々

Image1.jpg
彩の恥かしい写真をネタに彩を脅し、1ヶ月に1度彩を呼び出す愉悦を私は楽しむことが出来る。それというのもこの写真があるからである。この彩の痴態を写した写真を彼女の妹に見せたらどうなるであろうか。何も知らない彩のフィアンセに送りつけたらどうなるであろうか。
そんなことは彩が一番良く知っているはずである。
ふふふ。。。。。

「もしもし。。
彩さん?
今月は21日でいかがですかな?」

電話の向こうで彩が息を呑むのが手に取るように分かる・・・・・。。。
プライドの高い美しい女をいたぶるのは楽しいものだ。

「そ、その日は予定がはいっているのです・・・・・・」

案の定、彩は何とか私の申し入れを先に延ばそうとする。私と会ったならどのようなことになるかを、彩は充分承知しているから、この抵抗は当然と言えば当然の反応だ。しかしなんともはかない抵抗だこと。なにしろ私の手元には写真があるのだ。彩もこの事実を無視することは出来ない。私に逆らえばどのようなことになるかは、彩が一番承知しているのだ。
この写真が私の手元にある限り、彩は私に逆らうことは出来ないのだ。

しかし、強引に予定を変更させても面白くない。それでは私の美学に反するというものだ。彩が自ら予定を変更して、私に会いに来させなければ情緒に欠けると言うものだ。
私はこれでも「美学」や「情緒」というものを大切にしている男なのだ。多分に勝手なものではあるがね。

「ふふふ。。。。
そうですか。。。。。。
ではいつなら彩さんのご都合がよろしいのかな?
言っておきますが、私にも都合というものがある。貴女の都合ばかりに合わせてはいられませんよ。
21日の彩さんの都合が悪ければ、私は妹さんとお食事をしてもいいのですよ。妹さんのご都合をお聞きしてみようかしらね。」

私は持ち前の執念深さと鋭い勘によって、彩の妹とフィアンセの職場を突き止めていたのだ。どういうわけかこの手の才能には長けている私なのだ。
人というものは、たわいのない会話の端々にヒントとなるキーワードを無意識に口にしてしまうものだ。その為に私は責める前に、獲物となる女を食事に誘うのである。その時は彩もまさかこんな事態になるとは思ってもいなかっただろうから気を緩めていたのだろう。


「あぁ・・・・・・・。」
何故こんなことになってしまったのだろうか。
鬼縄という男に何故関わってしまったのだろう・・・・。
鬼縄という男が、ここまで卑怯で卑劣だったと思わなかった己が彩は憎かった。
家族の窮地を救う為とはいえ、SMを利用しようとして、SMでは名が通っている鬼縄にその力を借りた自分が馬鹿だった。いくらかの鬼縄の気にいるプレイをこなせば、それでこの男とは縁が切れるはずだった。ここまで自分がしゃぶられるとは思ってもいなかった。一体いつまでこんな地獄のような日々を重ねなければならないのか。
彩は絶望感に、その場に座り込んでしまった。

「もしもし?彩さん?
どうなさったのかな?私は貴女のご都合をお聞きしているのですよ。。」

| 彩の場合 | 10:45 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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| 運営日記(新着情報) | 07:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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偉大なるワンパターン

昔、私が大好きな「団 鬼六」先生がエッセイで書いていた、「私のSM小説はワンパターン」というくだりを私もまさにそうだと思っています。

鬼六先生曰く、
私の小説は、登場人物や時代背景などが違うだけで、ストーリー的には同じことの繰り返しです。
と言っていましたが、私のSMの妄想も同じで、幼少の頃から抱く妄想はほとんど変わりません。その私の妄想と鬼六描くところのSMが一致したのでファンになったのだと思います。
そして飽きもせずに同じ妄想を繰り返し描き、飽きもせずにその具現を求めているのです。

妄想とは偉大なるワンパターンなのでしょう。

| 鬼縄のSM | 07:16 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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