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鬼縄のSM blog(FC2改)

鬼縄のSMブログです。淫靡な妄想の世界を彷徨っています。

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女の性欲の複雑怪奇さ。

性発達過程に関して、女のほうが複雑で困難で、葛藤や混乱が多い。その為、女の子は女であることに不満を持ち、男に劣等感、あるいはその反動で敵意を抱く。男根を膣に入れたいという最初の性欲が女は挫折するといっても、性欲の根底としては存在し続けるので、男根リビドーは宙に舞い、女の性欲は複雑になる。

男の性欲がわかりやすいのは、ペニスを膣に入れ射精するという行為が種族保存の為に必要なので、文化が男の性欲をわかりやすく作ったからである。
それに比べ、性交は男が欲情すれば、女が拒否しない限り可能なので、種族保存の為には女の能動的性欲は必要ではなく、かえって邪魔なので文化になおざりにされたのではないか。文化は女にペニスを膣に入れられたいとか、膣にペニスを咥えこみたいという様な性欲を作るのに積極的ではなかったのであろう。女は自分の性欲を満足させることよりも男の性欲を刺激し、男を満足させる役割が強調されたのである。しかし女の性欲も全く無視することは出来ず、中途半端に扱われた為に訳の分からぬものに形作られた気がするのである。

D・ディナースタインの『性幻想と不安』によれば、女の性欲は最初の対象である母親を棄て、その形を変えて男に方向転換をせねばならない。つまりは母親を裏切る形となるので、女は男に性欲を持つことに多かれ少なかれ罪悪感を持ち、性欲を押さえつけようとするので、男の性欲に比べて女の性欲は弱いと思われる、あるいは見られるというのである。


動物はペニスが勃起し、膣が濡れている時(発情期)にのみ性交するわけで、どちらがどちらかに服従するとか、サービスするとかいうことはない。動物がSMをしない理由である。
しかし人間は供に作り物の性欲であるから、ペニスが勃起する時と、膣が濡れる時とを一致させる発情期などはなく、無理して一致させねばならない。その為には男と女の双方が供に能動的性欲を持つと決定的にまずい。供に能動的だと衝突せざるを得ないからである。
結局、性交の為にはペニスが勃起することは必要不可欠であるが、膣が濡れることは必ずしも必要ではないので、文化は男の性欲を優先させ、女はその受け皿としてのものにされたのである。
それでも女にも男と同じく性的可能性は秘めているので、「受動体」としてのみの枠組みに閉じ込めることは出来ず、その結果、わけのわからない女の性欲が文化的に出来上がったのである。文化の主導者たる男が女のそれを分かりたくなかったのかもしれない。
現代でも妻の、恋人の性欲を理解しようとする男は少ないように思われる。男は己の性欲のみを考え、満足させようとする傾向はいまだに続いているのである。
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