偽善的会話と食事が終わって、彩は席を立とうとした。
「おや、もうお帰りですか?彩さん。。」
「えっ?まだ何かご用がおありなのですか?鬼縄さん。。」
「ええ。まだ私には貴女を責めるという予定があるのですが。」
「鬼縄さん。ご冗談がお好きなんですね。そんなことは、私の予定には全くないことですけれど。」
「いえ。冗談なんかではありませんよ。彩さん。」
「ご冗談ではないですって? それならはっきり申し上げますが、鬼縄さんに責めていただく必要はもうございませんの。これで失礼させていただくわ。」
「それに今日、こうやってお食事のお誘いに応じましたのも、鬼縄さんに感謝をしているからですわ。そうでなければ鬼縄さんとお食事なんかいたしませんことよ。私のせめてもの感謝の印ですわ。そんなことは賢い鬼縄さんなら分かっていらしていると思ってましたのに。少々がっかり致しましたわ。」
「彩さんにはもう私の手助けはいらないということですかな?」
「ええ。。今までのことでもう充分ですわ。鬼縄さんには感謝しております。だから1度だけ鬼縄さんのご希望どおり、責めも受けたし、今日こうやってお食事のお招きもお受けしたのですわ。」
「はっきり申し上げて、二度と鬼縄さんの責めなどお受けしようとは思いませんわ。それにその必要もございませんもの。これで失礼させていただくわ。」
「ふふふ。。。。。いいんですか?彩さん。。」
「えっ?何がですか?」
「いえね。私は貴女のことをよく存じ上げていると言うことですよ。それにあの時、貴女を1度だけ責めた時の貴女の写真を失礼だとは思いましたが撮らせて頂いたのを覚えていらっしゃらないご様子ですね。」
「えええ??!! 写真は撮らないお約束だったでしょう! い、いつ。。。」
「ふふふ。。。。貴女がご自分から痒みに負けて、腰を振りながら、私に恥かしいところにバイブを入れてとせがんでいる時ですよ。写真を撮られたことにも気が付かないとはね。」
「あああ。。。あ、あの時は・・・・・」
「この写真を貴女を知っている人が見たらどうでしょうか?ふふふ。。。。」
私は彩の前に何枚かの写真を差し出したのだった。