彩の動揺。。
「あっ、、あ、あなたが、お、お・に・な・わ・さん、、、ですか?、、、」
彩は明らかに動揺している。
ふふふ。。。
私は女が戸惑い、困惑する様子を眺めるのがとても好きだ。
それを見たいがためにSMをやっているといっても過言ではない。
確かに、縛ったり、鞭を打ったり、蝋燭を垂らすプレイ的行為も嫌いではないが、そういう行為そのものより、その女が普段見せない表情や心の動揺を引き出す事に私の主眼があるのだ。
私にとって鞭や蝋燭の責めに苦しむ姿を眺めるのと同様に、戸惑い、困惑する様子を眺めるのが無上の喜びなのだ。
苦しむ姿も、動揺する表情もどちらも普段は他人には見せないだろう。プライドの高い女ほどそのような表情は見せないものだ。恋人や夫にもはばかるかもしれない表情を私は見たいのだ。
しかしこの戸惑い、困惑する表情は一瞬垣間見せてくれるだけのものなのである。
女というのはしぶといものだ。すぐに立ち直ってしまう。
彩も一瞬動揺した表情を私に見せてはくれたが、すぐに平静を装う表情に戻ってしまった。
ふふふ。。。
いいさ。表情は平静を取り戻したかのように振舞ってはいるが、心中は平静でいられるはずがないのである。
エレベータの中で礼儀もわきまえずに話しかけてくるいやらしい男に、これからその身を曝け出さねばならないのだからな。裸にされ、縄で縛められ、痴態を強要されるのだからね。
彩 「あなたが鬼縄さんですか。。」
「ご趣味が悪いのですね。」
鬼縄「女を縛る男に趣味のよい男なんているんですかな?」
彩 「・・・・・・・」
鬼縄「立ち話もなんですから、貴女の今日の予定である部屋に行きましょう。」
「予定があるんでしょう?お邪魔はしませんよ。 ふふふ。。。。」
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