懊悩の極み
「どうだね。鬼縄さん、そちらの方は」
ようやく、彩から口を離した源八は唇を手の甲で拭いながらニヤリとして鬼縄の方を見た。
麻由美の淡い繊細な繊毛の部分よりそっと首を起こした鬼縄は、
「菊の方にはたっぷりと塗り込んだよ」
と、逝って口を歪めた。
「どれ、少し、様子を見るか」
源八と鬼縄は共に上体を起こして菊花を翻弄された美しい姉妹の様子を意地悪く観察するのだった。
大きく喘ぎ続けていた姉と妹は、次第にその身悶えが激しくなっていく。奥深い微妙なところに塗り込められた薬がその効力を発揮し始めたらしく、ああっ、と麻由美は切なげに身をよじって、
「か、かゆいっ」
と、唇をふるわせて叫んだのだ。
彩もその部分から腰骨にまで貫くような痛烈な痒みと必死になって闘っている。
美しい富士額にねっとり脂汗を浮かべて、布団の上に乗せられた双臀をふるわせている彩を、源八は心地良げに見つめた。
「どうだ、彩さん。痒いかね」
屈辱感に狂おしく身を揺さぶっていた彩は、その部分の燃え立つような痒みにやはり耐えかねて、ねっとり汗ばんだ白いうなじを再び仰け反らせた。
「痒いかと聞いているんですがね、彩」
「か、かゆい、ああ、源八さん。な、何とかして下さいっ」
彩は上ずった声をはり上げる。
「麻由美さんは如何かな」
鬼縄も、懊悩の極みにある麻由美の美しい横顔に目を向けながら、楽しげにいった。
「ああ、もう、我慢が出来ません。鬼縄さんっ、助けてっ」
麻由美も舌足らずの悲鳴を上げ、鬼縄は源八と顔を見合わせ、哄笑するのだった。
ようやく、彩から口を離した源八は唇を手の甲で拭いながらニヤリとして鬼縄の方を見た。
麻由美の淡い繊細な繊毛の部分よりそっと首を起こした鬼縄は、
「菊の方にはたっぷりと塗り込んだよ」
と、逝って口を歪めた。
「どれ、少し、様子を見るか」
源八と鬼縄は共に上体を起こして菊花を翻弄された美しい姉妹の様子を意地悪く観察するのだった。
大きく喘ぎ続けていた姉と妹は、次第にその身悶えが激しくなっていく。奥深い微妙なところに塗り込められた薬がその効力を発揮し始めたらしく、ああっ、と麻由美は切なげに身をよじって、
「か、かゆいっ」
と、唇をふるわせて叫んだのだ。
彩もその部分から腰骨にまで貫くような痛烈な痒みと必死になって闘っている。
美しい富士額にねっとり脂汗を浮かべて、布団の上に乗せられた双臀をふるわせている彩を、源八は心地良げに見つめた。
「どうだ、彩さん。痒いかね」
屈辱感に狂おしく身を揺さぶっていた彩は、その部分の燃え立つような痒みにやはり耐えかねて、ねっとり汗ばんだ白いうなじを再び仰け反らせた。
「痒いかと聞いているんですがね、彩」
「か、かゆい、ああ、源八さん。な、何とかして下さいっ」
彩は上ずった声をはり上げる。
「麻由美さんは如何かな」
鬼縄も、懊悩の極みにある麻由美の美しい横顔に目を向けながら、楽しげにいった。
「ああ、もう、我慢が出来ません。鬼縄さんっ、助けてっ」
麻由美も舌足らずの悲鳴を上げ、鬼縄は源八と顔を見合わせ、哄笑するのだった。
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| 麻由美の場合 | 06:12 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑