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屈辱感と快美感

痛みとも心地よさともつかぬ火のような戦慄に彩は、ああっ、とうめき、おどろに乱れた黒髪を左右に激しく揺さぶった。
麻由美もその微妙な箇所を鬼縄に指先でえぐられて緊縛された全身を仰け反らせるようにして嗚咽を漏らしている。
「ま、麻由美、耐えるのですっ、辛いのは姉も同じです。ああ、麻由美」
彩は官能味を持った二肢をうねらせながら秘められた菊花の部分を源八の指先で巧妙に愛撫され、砕け散りそうになる自分の心を叱咤するつもりで麻由美に声を掛けているのだ。
源八の眼はイライラと燃え立っている。
長い間、片時も忘れずその幻影を抱き続けてきた恋しい女、そして、自分を見下し求めても求めても全く自分を相手にしなかったこしゃくな女。それを今、俺は汚辱の淵へこうして突き落としてやっているのだという痛快さに源八は狂喜しているのだ。

源八の巧妙な指先で愛撫され、幾度も妖しげな薬を塗り込められている菊花は次第に蕾を膨らませ出し、海面のような柔らかさを持ち始め、ふっくらと口を開き出す。と同時にその上層の濃密な悩ましい繊毛の底は一層、生々しい開花を示し始め、美しい薄紅色の秘密っぽい花肉は自然に収縮を示し始めた。

プライドが高く気の強い女もこうなれば他愛のないものだ、と源八はますます痛快な気分となりついには菊花に深く指先を沈ませながら、しとどに果蜜をしたたらせるその柔らかい部分にピタと唇を押し付けた。
あっと絹を裂くような悲鳴が彩の口からほとばしり出た。
急所の部分を源八の唇で吸い上げられる息も止まるような屈辱感と快美感に彩は緊縛された美しい裸身を狂ったようにのたうたせるのだ。

「嫌っ、ああ。。。」
麻由美も鬼縄にピタと唇を押し当てられ、つんざくような悲鳴を上げている。
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