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表裏一体の責め

「源、源八様。もう、もうそのようなむごいことはおっしゃらないで下さい」
彩は閉じ合わせた切れ長の目尻より熱い涙をしたたらせながら、唇を小さくふるわせて言うのだ。
「もう彩は汚された身でございます。このようにあなた達の汚い返り討ちに合っている私達にそのような辛い言葉を吐きかけるなど、あ、あまりでございます」
彩は遂に号泣した。
「ハハハ、成る程。あまりの嬉しさに彩どのと麻由美どのの苦しさなど考えるゆとりもなくなったらしい」
とにかく、色責めにおかけいたそう、と源八は鬼縄の方を振り向き、鬼縄の手にしている朱塗りの箱を受け取って蓋を開いた。
「これはもうご存知と思うが、水牛の角で出来た女泣かせの珍品、しかし、これは何かご存知あるまい」
源八はニヤニヤしながら飴を捻ったような形の細長い棒状のものを箱の中より取りだした。
「これはな、彩どの、菊泣かせと言って、そら、ここを責める棒ですよ」
と源八は彩の宙に浮き立たせている両腿の深い下層に息づいている可憐な菊花をそっと指でさすり上げた。
ああっ、とその瞬間、彩は艶やかなうなじを反り返らせ、全身を羞恥で燃え立たせながら、カチカチと奥歯を噛み鳴らしたのである。
実は、彩は自分の菊花が人一倍感じることを知っている。今までそれを悟られない為に、ベッドを共にした男達にも決して触れさせなかった。ましてやストーカーの源八などに菊花が感じてしまうなど決して知られたくないことなのだ。しかし痒み薬や、いやらしい棒状の責め具で責められたら、どのような痴態を晒してしまうであろうか。菊花が感じるなど羞恥心と自尊心が高い彩にとって知られてはならない秘密のことなのだ。彩は激しく狼狽した。

鬼縄の方も黒塗りの箱を開けて、男をかたどった珍器とねじり棒を取り出し、それでまっかに上気した麻由美の頬をつっついてはからかい続けている。

「さて、それでは表裏一体の責めというのをお二人に試してみるかな」
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