団鬼六 紅姉妹
団鬼六 紅姉妹
歴史ある旅館・松風を相続し、細腕を振るう女将の立花絹代。しかし、彼女の夫である清二は愛人の愛子との情事に溺れて、闇金に手までを出す放蕩三昧だった。悪徳高利貸しの川村は、高貴な絹子の肉体に目を付けた。そして清二の借金を回収して、川村は松風の手形を抑えた。それを知って嘆願に向かった絹代は、川村から肉体を要求される。しかし、川村の背後で糸を引いているのは愛子だった...。
この作品の原作は『肉体の賭け』です。
この作品で堪能すべきは、高貴なるものを引きずり降ろす時の快感と言ったものでしょうか。絹代や久美子にとって、悪徳金融業者や絹代の夫の愛人のソープ嬢(愛染恭子)たちに全裸を晒すと言うことは、鞭打たれる痛みより苦痛なのです。久美子が、得意とする空手で痛めつけた金融業者の一人に、生まれたままの姿になって詫びるため「パンティを脱がして下さい」と言わされるシーンに、団鬼六が表現しようとしたことが集約されていると思います。
団鬼六が言うところのソフトSMは、非合意型であるが、肉体的苦痛を与えることを核とするのでなく、情緒豊かな「恥じらいの美学」を堪能するものだと思います。
なお、女を縛って蝋を垂らし、鞭で叩くのがイコールSMと考えていたり、性的興奮を求める人には向かない作品です。
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