麻由美の本心
「ひと思いに、ああ、ひと思いに殺して下さいましっ」
と、鬼縄からほったらかしにされた麻由美が、せっぱ詰まった声を出した。
痒み薬を塗られて放置されるほど辛いモノはない。姉の彩は焦らされながらも、それでも源八から責め具で刺激を受けているので多少は痒み地獄から救われるのだ。まっ、それも痒みをやわらげると言うよりかえって性感を増す新たな屈辱を受けるようなものだが。それでも放置されるよりはましかもしれない。
「痒み地獄から救われたいかね?麻由美。」
「ああっ。。お、お願い。鬼縄さん。た、助けて下さいましっ」
「だめだね。ここで助けてやっても、どうせ今宵が過ぎれば元のお前に戻って、私を嫌うだろう。今度は許婚の医者の戸田良一に助けを求めるかもしれん。」
「良一さんにあなたとのことを話せる訳がありませんわ。口が裂けても、相談することさえ出来ません。だからお姉様に相談したのですわ」
「そのお姉様も案外頼りなかったなぁ。逆にあれほど気味が悪いと嫌っていた源八の性奴隷になると約束しちまうんだからな」
「ところで、そんなに戸田良一のことがだいじかね」
「当たり前です。私の婚約者です。この世で一番大事で、唯一私が心から愛している方ですわ」
「言ってくれるね。じゃぁ、俺とのことは何だったと言うんだ?単なる気まぐれだったとでも言うのか。まぁいい。。お前には一生かけて俺に償って貰うよ」
「私が鬼縄さんに何をしたと言うんです。あなたとのことは良一さんと出逢う前に解消したはずですわ。今更こんな仕打ちを受けるいわれはないのですわ」
やはり麻由美の本心は医者の戸田良一に向いていたのだ。そんなことは充分に分かっていたが、このような切羽詰まった状況でも、気丈にも鬼縄に媚びを売らない麻由美が更に憎く思われたのだった。
「そうかね。それじゃぁこのまま痒みに狂うんだな。どれだけ耐えられるか、お前の精神力で耐えてみせるんだな」
と、鬼縄からほったらかしにされた麻由美が、せっぱ詰まった声を出した。
痒み薬を塗られて放置されるほど辛いモノはない。姉の彩は焦らされながらも、それでも源八から責め具で刺激を受けているので多少は痒み地獄から救われるのだ。まっ、それも痒みをやわらげると言うよりかえって性感を増す新たな屈辱を受けるようなものだが。それでも放置されるよりはましかもしれない。
「痒み地獄から救われたいかね?麻由美。」
「ああっ。。お、お願い。鬼縄さん。た、助けて下さいましっ」
「だめだね。ここで助けてやっても、どうせ今宵が過ぎれば元のお前に戻って、私を嫌うだろう。今度は許婚の医者の戸田良一に助けを求めるかもしれん。」
「良一さんにあなたとのことを話せる訳がありませんわ。口が裂けても、相談することさえ出来ません。だからお姉様に相談したのですわ」
「そのお姉様も案外頼りなかったなぁ。逆にあれほど気味が悪いと嫌っていた源八の性奴隷になると約束しちまうんだからな」
「ところで、そんなに戸田良一のことがだいじかね」
「当たり前です。私の婚約者です。この世で一番大事で、唯一私が心から愛している方ですわ」
「言ってくれるね。じゃぁ、俺とのことは何だったと言うんだ?単なる気まぐれだったとでも言うのか。まぁいい。。お前には一生かけて俺に償って貰うよ」
「私が鬼縄さんに何をしたと言うんです。あなたとのことは良一さんと出逢う前に解消したはずですわ。今更こんな仕打ちを受けるいわれはないのですわ」
やはり麻由美の本心は医者の戸田良一に向いていたのだ。そんなことは充分に分かっていたが、このような切羽詰まった状況でも、気丈にも鬼縄に媚びを売らない麻由美が更に憎く思われたのだった。
「そうかね。それじゃぁこのまま痒みに狂うんだな。どれだけ耐えられるか、お前の精神力で耐えてみせるんだな」
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