無残なもの
骨も肉も一度に音を立てて潰れ散るような衝撃を受けた彩は、一瞬めまいを起こした。
激烈な屈辱と快美感が炎のように全身を襲ったのである。
肉芯にまで突き通すような指先の愛撫を受けながら、彩は獣のようなうめきを上げる。
「フフフ、彩さん。今日は心ゆくまで色地獄にのたうつがいいでしょう」
源八も必死な形相になっている。可愛さ余って憎さが百倍というが、今日という今日は、彩の身も心もとことん打ち砕き、とことん凌辱してやる、といった血走った気分に源八はなっていた。
「ああ、そ、それほどまでに彩が憎ければ、どうぞお気の済むまで嬲って下さいませ」
と、彩は狂喜の中で昂ぶった声を張り上げた。
「いわずもがなだ」と、源八は残忍な微笑を口元に浮かべて、幾重にも畳んだ柔らかい肉層の中へ幾度も幾度も痒み薬を塗りつけていく。
もうその部分よりは、甘い果汁がしたたるばかりに溢れ、それがまた源八の心を一層凶暴なものにさせてしまうのだった。
「ああっ、お姉様っ、助けてっ」
麻由美は鬼縄に掻き立てられ、絶叫する。
「後でゆっくり痒いところをほぐしてやるよ。そう腰を揺すらず、おとなしくしては如何かな」
鬼縄は気もそぞろになり、煙のように薄い繊細なしげりの底を愛撫しているのだ。
宙に浮かんだ雪白の華奢な二肢、底まで冴え渡ったような白磁色の麻由美の肌、高貴な気品に包まれた麻由美の美しい裸身が、鬼縄の心にやはり無残なものを煽り立てるのである。
激烈な屈辱と快美感が炎のように全身を襲ったのである。
肉芯にまで突き通すような指先の愛撫を受けながら、彩は獣のようなうめきを上げる。
「フフフ、彩さん。今日は心ゆくまで色地獄にのたうつがいいでしょう」
源八も必死な形相になっている。可愛さ余って憎さが百倍というが、今日という今日は、彩の身も心もとことん打ち砕き、とことん凌辱してやる、といった血走った気分に源八はなっていた。
物語とは違って、実際の私には「痒み薬」などという武器はないが、指による嬲り責めには自信があるのである。私の指の責めを受ければ、私の麻由美はとことん焦らし狂わせられる。その痴態を皆様にも見せたいくらいであるが、プライドの高い麻由美はなかなかこの私の指責めを受け入れてはくれないのである。物語の彩と麻由美同様、実際の私の女である麻由美も悶えさせられることにかなりの抵抗を示すのである。だからこそ余計に私は燃えるのであろう。
「ああ、そ、それほどまでに彩が憎ければ、どうぞお気の済むまで嬲って下さいませ」
と、彩は狂喜の中で昂ぶった声を張り上げた。
「いわずもがなだ」と、源八は残忍な微笑を口元に浮かべて、幾重にも畳んだ柔らかい肉層の中へ幾度も幾度も痒み薬を塗りつけていく。
もうその部分よりは、甘い果汁がしたたるばかりに溢れ、それがまた源八の心を一層凶暴なものにさせてしまうのだった。
「ああっ、お姉様っ、助けてっ」
麻由美は鬼縄に掻き立てられ、絶叫する。
「後でゆっくり痒いところをほぐしてやるよ。そう腰を揺すらず、おとなしくしては如何かな」
鬼縄は気もそぞろになり、煙のように薄い繊細なしげりの底を愛撫しているのだ。
宙に浮かんだ雪白の華奢な二肢、底まで冴え渡ったような白磁色の麻由美の肌、高貴な気品に包まれた麻由美の美しい裸身が、鬼縄の心にやはり無残なものを煽り立てるのである。
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