哀泣
麻由美の羞恥の源は、彩のそれと同じくしとどに濡れ、鬼縄の愛撫を今はただ為す術もなく甘受するのみとなっていた。
「ああ、もう、どうでもお好きなようになさって下さいませ」
麻由美は荒い鼻息と一緒に、自棄になったように言った。
「そうか。それならお前の言葉通り、好きなようにさせて貰うよ」
鬼縄は源八と同じく幾度も痒み薬を塗りつけ、その度に柔らかい収縮を示す美麗な薄紅の襞を、眼を細めて眺めるのだった。
そこで、源八と鬼縄は悶え狂う美女から身を離し、痒み薬の効果を意地悪く観察するのだが、表裏にたっぷりと塗り込められた美人姉妹の悶えようは、すさまじいばかりであった。
ああっと縛りつけられた優美な裸身を狂乱したように揺さぶり、鴨居に吊られた美麗な二肢を激しく悶えさせている。彩のうで卵のような艶やかな裸身も、麻由美の陶器のような滑らかな裸身も、共に脂汗で濡れ光っていた。
「ああ、お姉さんっ、麻由美は、ど、どうすればいいのです」
と、麻由美は我を忘れて、昂ぶった声を張り上げると、彩もまた、
「ああ、麻由美、私は、気が、気が本当に狂いそうなの」
と、悲鳴に似た声を張り上げるのだった。
そして、ついには、ニヤニヤと見物している源八と鬼縄に向かって、口々に、
「お、お願いです。この痒みを何とかして下さいませっ」
と、哀願し始めるのだった。
「ほほう、俺達に痒みをほぐしてくれと頼むのかね」
と、源八はほくそ笑んで、
「あれほど拒んだ俺に、一体どこをほぐしてくれと言うんだね」
と、言った。
「源八さんっ、意地の悪いことをおっしゃらず、ああ、お願いでございます」
と、彩は激しく号泣しながら、緊縛された裸身を揺さぶっている。
「鬼、鬼縄さんっ、この痒さを、ああ、どうかして下さい。本当に気が、気が狂ってしまいます」
と、麻由美も姉の彩と同様、もう見栄も体裁もなく、哀泣と一緒に口走るのだった。
「ああ、もう、どうでもお好きなようになさって下さいませ」
麻由美は荒い鼻息と一緒に、自棄になったように言った。
「そうか。それならお前の言葉通り、好きなようにさせて貰うよ」
鬼縄は源八と同じく幾度も痒み薬を塗りつけ、その度に柔らかい収縮を示す美麗な薄紅の襞を、眼を細めて眺めるのだった。
そこで、源八と鬼縄は悶え狂う美女から身を離し、痒み薬の効果を意地悪く観察するのだが、表裏にたっぷりと塗り込められた美人姉妹の悶えようは、すさまじいばかりであった。
ああっと縛りつけられた優美な裸身を狂乱したように揺さぶり、鴨居に吊られた美麗な二肢を激しく悶えさせている。彩のうで卵のような艶やかな裸身も、麻由美の陶器のような滑らかな裸身も、共に脂汗で濡れ光っていた。
「ああ、お姉さんっ、麻由美は、ど、どうすればいいのです」
と、麻由美は我を忘れて、昂ぶった声を張り上げると、彩もまた、
「ああ、麻由美、私は、気が、気が本当に狂いそうなの」
と、悲鳴に似た声を張り上げるのだった。
そして、ついには、ニヤニヤと見物している源八と鬼縄に向かって、口々に、
「お、お願いです。この痒みを何とかして下さいませっ」
と、哀願し始めるのだった。
「ほほう、俺達に痒みをほぐしてくれと頼むのかね」
と、源八はほくそ笑んで、
「あれほど拒んだ俺に、一体どこをほぐしてくれと言うんだね」
と、言った。
「源八さんっ、意地の悪いことをおっしゃらず、ああ、お願いでございます」
と、彩は激しく号泣しながら、緊縛された裸身を揺さぶっている。
「鬼、鬼縄さんっ、この痒さを、ああ、どうかして下さい。本当に気が、気が狂ってしまいます」
と、麻由美も姉の彩と同様、もう見栄も体裁もなく、哀泣と一緒に口走るのだった。
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| 麻由美の場合 | 04:06 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑