性差別の起源
人類の滅亡を招く性倒錯を回避するための性文化は、その努力の歴史と言っても過言ではない。
もちろん人類の性文化は民族や時代、文明による変化もあるから一様ではないが、近代の西欧性文化が一番特徴的であり歪みが多く、また明治以降の日本の性文化に多大な影響を与えたと思われるので考察するには面白いのである。
西欧的性文化の特徴は、性関係において男と女が対等ではないということであろうか。
男は性的に興奮しペニスが勃起しなければ性交が出来ないが、女は性的に興奮せずとも性交が出来るという身体の機能的構造の違いが人間の性差別を生んだという説がある。
もちろん構造的なことだけを言えば、動物の雄と雌にも同じような違いはあるが、人間においては性本能が壊れたために、正常な性交を求める性欲とそれを支える性的興奮は人為的に作り出さなければならなくなった。しかし、女は性欲がなくとも性交し妊娠することが出来るので、もっぱら男の性欲を構築することに重点が置かれてしまったのだ。
ここに性差別の起源があるように思われるのである。
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