そして、その時。。
こんないい女が俺の責めを受けるというのか。
外見からは経済的に困っている様子はうかがえない。いやむしろ今まで相当ないい暮らしをしていたのではないかと思われる風情だ。
まさか別の魂胆があるのではないだろうな?と、ちょっとした疑念が俺の頭をかすめたが彩を目前にしては俺の欲情がちょっとした疑念を上回った。
多分生活環境が激変したんだろう。今までのようないい暮らしを維持するにはやはり相当な物入りだろうよ。だからこそSMにあてをつけ、俺に泣きついてきたのだ。
ふふふ。。。。
そうでなければあのように気品さえ感じさせるいい女が俺に縛られるわけがない。
俺にとってはまさしく涎の出る情景だよ。家族の生活のために俺に縛られるわけだからな。願ってもない餌が舞い込んできたものだ。
じっくり弄ってやろうではないか。
そう考えながら、俺は彩の座っているカフェのテーブルをめざした。
ちょっと待てよ。
このまま素直に彩と接触してもいいものだろうか。。
ここで只声をかけるだけでは面白くないし、変な男が現れないとも限らない。
彩はSだといっていたからな。女王様に仕える正義の?M男奴隷がボディガードとして潜んでいるかもしれない。
ふふふ。。。
俺は用心深い男なのだ。
ボディガードのひとりやふたりなんとでもなるが、高級ホテルでもめごとをおこすなど俺の哲学に反する。
ここは場を盛り上げる為にも、用心のためにも少々SMチックな策を弄しよう。。
彩の不安な心理を増幅させてやろうではないか。
俺は美しい女を見ると無性に虐めたくなる。
猫が鼠をいたぶるように俺は女を追い詰めていくのが好きなのだよ。
俺はもういちど、身を隠して彩の携帯に電話をかけた。
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