数から「いかせる」へ
「夫は勝手に私の上に乗ってきて自分が射精すると、さっさと横を向いて寝てしまう。」
このような人生相談があったのはいつ頃であったろうか。最近はあまり見かけなくなったが、女には性欲がないのだから自分だけ終わればいいと男達が思っていた頃にはよくあった。その頃女達は文句を言い始めたのだが、いまだに自分だけ勝手に射精して終わってしまう男がいるのも現実である。
このような人生相談があったのはいつ頃であったろうか。最近はあまり見かけなくなったが、女には性欲がないのだから自分だけ終わればいいと男達が思っていた頃にはよくあった。その頃女達は文句を言い始めたのだが、いまだに自分だけ勝手に射精して終わってしまう男がいるのも現実である。
女にも性欲があり、女もオルガスムに達すると言うことが知られるようになり、性交とは膣の中に射精することだと思っていた男が非難され始めると、男達も、時代遅れの馬鹿な奴とは思われたくないので、女の性欲とオルガスムのことを気にかけるようになった。そうなると、何でも業績にしたがる男の悪い癖で、かつての男達が多くの女と寝たことを業績にして誇ったように、今度は男達は、その上に、女を「いかせた」事を誇るようになった。
女にとって、そういう男は、とにもかくにも女が性交によって快感を得る可能性を認めた訳で、勝手に上に乗ってきて自分が射精すると横を向いて寝てしまう男よりははるかにましであり、男はこれまで女に男を「立たせる」役を押し付けてきたのだから、男も女を「いかせる」役を引き受けて当然であるが、いいことばかりでもなかった。そういう男は、女がオルガスムに達しない限り、性交をやめようとしないので、時と場合によっては、女にとって煩わしいこともあった。やめないだけではなく、女がオルガスムに達しないとなじる男まで現れるようになった。かつてのように、男に勝手にやられるだけというのも馬鹿げていたが、今や、オルガスムに達していないのに達したふりをするという馬鹿げたことをする女が出現した。『モア・リポート』によると、そのふりをしたことのある女は70%近くいるとのことである。その動機は、がんばっている男を喜ばせる為とか、不感症と思われたくないからとか、性交を早く終わらせる為とかが主で、性交が主として男の為に行われ、女が男の為に合わせるという点では、勝手に上に乗ってきた男に合わせるのとそれほど変わりはない。
女にとって、そういう男は、とにもかくにも女が性交によって快感を得る可能性を認めた訳で、勝手に上に乗ってきて自分が射精すると横を向いて寝てしまう男よりははるかにましであり、男はこれまで女に男を「立たせる」役を押し付けてきたのだから、男も女を「いかせる」役を引き受けて当然であるが、いいことばかりでもなかった。そういう男は、女がオルガスムに達しない限り、性交をやめようとしないので、時と場合によっては、女にとって煩わしいこともあった。やめないだけではなく、女がオルガスムに達しないとなじる男まで現れるようになった。かつてのように、男に勝手にやられるだけというのも馬鹿げていたが、今や、オルガスムに達していないのに達したふりをするという馬鹿げたことをする女が出現した。『モア・リポート』によると、そのふりをしたことのある女は70%近くいるとのことである。その動機は、がんばっている男を喜ばせる為とか、不感症と思われたくないからとか、性交を早く終わらせる為とかが主で、性交が主として男の為に行われ、女が男の為に合わせるという点では、勝手に上に乗ってきた男に合わせるのとそれほど変わりはない。
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